Cocoroad -心理学の道-

Cocoroad(ココロード)では 初心者・一般の方向けのココロの雑学から公認心理師国家試験レベルまで 広く心理学について紹介します

優性学の提唱者F.Galton

 

 

フランシス・ゴルトン(Sir Francis Galton)は、イギリスの人類学者、統計学者、探検家そして初期の遺伝学者でもあります。

「進化論」で知られるチャールズ・ダーウィンは従兄にあたります。

  

 

父は裕福な銀行家、母はチャールズ・ダーウィンの父と異母兄妹です。

ゴルトンはキングス・カレッジ・ロンドンでしばらく医学を学んだ後、ケンブリッジ大学で数を学びました。

その貢献としては、平均への「回帰」についての記述を初めて行ったことや、「相関係数」の概念の提唱があります。

 

ゴルトンは父が亡くなると遺産で世界各地を旅し、アフリカの探検記を著しました。

(ちなみに、ゴルトンのいとこのダグラス・ゴルトンはフローレンス・ナイチンゲールのいとこと結婚しており、ナイチンゲールとは親戚の関係になります。)

 

1859年にゴルトンのいとこにあたるチャールズ・ダーウィンが、『種の起源』を出版しました。

ゴルトンはこれを受け、遺伝の問題を統計学で検討しようと研究を開始しました。

 1883年に「優生学」という言葉を初めて用い、1869年には『遺伝的天才』を著し、「人の才能はほぼ遺伝によって受け継がれるものである」と主張しました。 

 

 また、指紋についての研究も行っており、指紋を利用して犯罪者の特定を行う捜査方法の確立にも貢献しました。

 

 

 

フランシス・ゴールトンの研究

フランシス・ゴールトンの研究