Cocoroad -心理学の道-

Cocoroad(ココロード)では 初心者・一般の方向けのココロの雑学から公認心理師国家試験レベルまで 広く心理学について紹介します

第2回公認心理士試験 問4

第2回公認心理士試験 問4より

普通教育に適する子どもとそうでない子どもを見分けるための検査法を最初に開発した人物は誰か。

①A.Binet

②D.Wechsler

③E.Kraepelin

④F.Galton

⑤J.Piaget

 

解答は①のA.Binet(ビネー)です。

「普通教育に適する子どもとそうでない子どもを見分けるための検査法」を、「知能検査」と捉えて考えます。

知能検査は、1905年にフランス政府の委託を受け、アルフレッド・ビネーとテオドール・シモンによって「知能測定尺度(ビネー・シモン法)」が作成されたのが最初です。

知的障害児を見分けるためのものでしたが、集団式検査の開発によりさまざまな分野に用途が拡大していきました。

 

【その他の選択肢】

②のD.Wechslerは、1939年に精神科病院での診断目的のために、ウエクスラー・ベルビュー式知能検査を開発した人物です。

③のE.Kraepelinは、内田クレペリン精神作業検査の改良元となった、1桁の連続加算を行う作業検査を研究した人物です。

④のF.Geltonは1869年に『天才と遺伝』を著し、優れた才能は遺伝すると優性学を提唱した人物です。

⑤のJ.Piagetは、自身の子ども3人の観察・実験から「認知的発達段階説」をまとめ、提唱した人物です。